「幸せの教室」の舞台ともなる、コミュニティ・カレッジ(以下CC)は、全米に約1200以上あり、そのシステムは州によってかなり違う。(ちなみに、ラリー・クラウンが通っているカレッジは、ロサンゼルス近郊という設定)
入学条件
18歳以上で、高校を卒業していることが必要。その条件さえ満たしていれば、入学試験を受ける必要もなく、誰でも入学することが可能。入学した後に試験があって、その学生の能力に合わせて、カウンセラーが取るべきクラスをアドバイスしてくれる。
アメリカの大学システムにおける、CCの位置づけ
基本的には2年制の短期大学で、卒業するには概ね60単位を取得する必要がある。4年制の大学に編入するために、一般教養を学びに来る学生や、職業にそのまま役立つ技術や資格を取得する、社会人などが通学。CCを卒業すれば、AA(Associate of Arts 文系短期大学士)かAS(Associate of Science 理系短期大学士)の学位を取得できる。
授業料は一体いくら?
CCでは、1単位の授業料は、州の住民なら$36と、他の大学に比べるとかなり手頃(参考:カリフォルニア、ロサンゼルス・バレー・カレッジ)を取得できる。
CCの学生の年齢構成
24歳以下の学生が64%を占めていますが、25歳から34歳までの学生が19%、35から54歳までの学生が14%在籍
ロサンゼルス・バレー・カレッジ
ロサンゼルス・バレー・カレッジ
授業風景
ラリーのように、仕事をしながら、一学期に1つか2つのクラスを取るというやり方だと、卒業するのに2年以上かかるだろうが、時間とお金が出来た時に、いつでもクラスに戻ってこれるというのもCCならではの魅力だろう。こういった開かれた教育の場を提供し、多くの人々にセカンド・チャンスをつかむきっかけを与えているCCは、アメリカ社会の懐の深さを象徴した教育システムだと言えよう。〈吉川優子〉
ディズニー・スタジオ ホーム